通常、顔面神経麻痺の施術は 発症後早ければ早いほど 良好な結果は得やすいです。
ですが、当院では 2年経過された方も ご相談や施術に来られます。
その疾患の性質上
・対面のコミュニケーションがとりづらく なんとか 早く ありと あらゆる 治療法を模索しつづけてらっしゃる方。
・そのうち 治るやろ と楽観的になれない。
・人と顔を合わせられず 引きこもり傾向になられる方。
・いくつかの 治療を試したが 思うように結果が伴わない。
・あと少し 力が 入るようにしたいが 何ともならない方。
・ここまで 治ったら十分! でも 違和感やこわばりが残っている。
・病的共同運動というものに悩まされている方。
・鍼灸院なら どこでも 顔面神経麻痺の施術はできるだろう と勘違いされていた方。
など
様々な方が 悩まれてられます。
当院では 例えば 2年経過(色々な施術をされて)の方へ
・脳の錯覚を利用したリハビリ法
・当院独自のマッサージ法
を自宅でできるように指導しました。
もちろん 来院時、通常の施術も行いました。
初回 施術後は 麻痺側の顔が軽やかで、ホカホカし、期待が持てる感覚だとおっしゃってました。
長期間、麻痺した状態を放置された顔の筋肉は「硬くなり、委縮(痩せて退化)」していきます。
治らない現状を受け入れる(なにもしない)とはそういう事です。
顔面神経麻痺は「神経の伝達の問題」と「表情を作る筋肉の問題」に分けて考えると
仮に「神経の伝達」が徐々に回復しつつある場合、表情筋が硬く委縮していれば 動きの出にくい重たい筋肉の状態となってます。他動的なマッサージでもよいので 常に筋肉が柔らかく、いつ神経の伝達がある状態になっても 反応しやすい準備のできた状態を保つことは大切になってきます。後遺症のこわばり や違和感の予防にもなります。