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考察:神経痛①

 

 

椎間板ヘルニアは手術しなければ治らないのですか?

よくお医者さんの説明で

MRIやCTの画像でこの椎間板が飛び出て神経を圧迫して「痛み」や「しびれ」等の症状が現れていると 説明されますが・・ それで納得されて受け入れてしまっている方が多いようです。

この説明は「説明不足」です。

例えば60代の患者さんが「椎間板ヘルニア」を発症して当院に来院されたとします。

本来、椎間板ヘルニアとは椎間板自体の水分量が多い次期である30代までに移動しやすく飛び出やすい状態です。

ちょうどブドウの実がツゥルンと出やすい感じです。

60代ともなると椎間板自体の水分量は減り「干しブドウ」のように硬く固定され 容易には移動・突出しにくいものです。

要は何が 言いたいかと言うと

この方は おそらく若い時に椎間板が飛び出た状態(ヘルニアとは飛び出るの意味があります)で症状がなく、60代になって初めて症状が出てきたと考えるのが自然だと思います。

つまり、

若いうちに椎間板が飛び出て、神経を圧迫していても、無症状だったということです。

では、症状の有り無しはどこで説明できるのか?

 

こんな経験はないですか?

「冷たいものが歯にしみる」

この理屈に近いものがあるのです。

「冷たいものが歯にしみる」とは歯の神経が「知覚過敏な状態」つまり「神経が炎症を起こして腫れている状態」いわゆる「腫れ物に触る」といった感覚に近い状態があるのです。

普段 しみることのない冷たいものがしみる。

椎間板が飛び出ただけでは症状が出ないものが「神経が炎症を起こして腫れている状態」であれば症状が出やすいといった理屈になります。

炎症を引かすには その患部の血流を上げて 物質交換を盛んにしてやる事が有効です。

その証拠に 温泉や風呂でよく温めると 症状が軽くなるのがわかります。

結論、鍼灸ではMRIやCTの所見(飛び出ている)という事実は変わりませんが、患部の血流を盛んにすることができますので、症状の改善は大いに期待できます。

 

 

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